プロローグ
八月の終わり、海水浴場周りでも特に駐車料金を取られない季節となり、私は安堵していた。
海の中は今が一番温かいのであろうが、海水浴に来る人々は少し寒い海の日からお盆までの約一か月に集中する。
本来ならばまだ暖かく、そして人もいない海水浴場で魚突きでもしようかといったところであるが、今回は泳ぎなしの釣行である。
なぜなら、、、。
ゴムボート買ったんご!!
値段は若干8500 円@amazon 。
ここ数年釣りをして感じたことは、当たり前ですが、場所と時間帯がとても大事。
場所についてさらに言うと
①人があまり入っていない
そして
②魚影が濃い、十分な水深がある、潮の通しが良い
そういうことで最近はショアから釣りに限界を感じていたところでした。
そこで今回のゴムボート。
8500円にlife pointを全つっぱ!
全つっぱしてきて負けそうだったのでその時の様子を振り返ります☻
計画
まず、直感で安全度を考えたときに
ゴムボートの上から釣り<沖磯にのぼって釣り
となりました。(今考えると逆かも)
ということで今回わたる沖磯を探します。
選ばれたのがここ!
敦賀湾の
ここ!
間違いなく釣れるでしょう。回遊魚も根魚もいるでしょう。
ということで、船と胸を気体(期待)で膨らませて、胸がはじけたころに出発です。
いざ出陣
まず感じたこと。
漕ぐのしんどい!
ゴムボートだからでしょうか?カヤックだったらもっと早く進むのでしょうか?
とにかく腕にかかる負担と進む距離が割に合わない感じ。
また、これは大問題なのですが、この時期はたいてい早朝から午前中までは比較的穏やか、しかし午後から急にうねり始める傾向にあると思います。
そのため早く出るつもりでしたが、まさかの寝坊により、昼過ぎに漕ぎ始めているため、うねりがすごい🌊 から余計に漕ぎ辛い。
でっぱり部分の裏側の写真
googlemap で上から見ている分だと、陸地から山を越えていけるんじゃないか?とか思っても実際に見るときつそーだなってのはよくありますよね。ここもきつそう。
でも結構切立った崖になっているので、足元とかにも大きい根魚がいそうですな。
大ハプニング
そんなこんなで6,700mほど漕いだでしょうか。やっと目的の沖磯の前まで来たのですが
これどうやってのぼるの?状態(笑)
少しだけ乗りあがれそうな段差を見つけますが、鋭い亀の手フジツボがびっしり。むやみにゴムボートを近づけると穴が開いてしまいそう(;^ω^)
ですがそこしかないので、何とかゴムボートから身を乗り出し、乗りあがる!!
手には亀の手による切り傷が、、。今度来るならゴム手袋もってこよう。
彼女がまだボートに乗っているままなので、とりあえずボートに乗せてきた道具をパスしてもらう。
それを終えればあとは彼女を引き上げ、ボートを引き上げて準備完了といったように思えたのですが、ここでハプニング。
[超絶悲報]オール×2、高波にさらわれる
おねがい、あたしを置いていかないで。
駄目よ、私、もう帰らなくちゃ。
普通に潮の流れが速く(さすが沖磯☻)どんどん流されていく。
しかしまだ彼女を引き上げていない、まずは彼女を引き上げるのが先だと判断し、てこずりながらも引き上げ完了。
このころすでに、オールは20数メートル先へ。
いろんな考えが頭を巡った挙句、、、、
私は海に飛び込んだ!
ここでクロックスをはいたままという痛恨のミス。
磯の亀の手、フジツボがあまりに鋭く、泳いでふやけた足の裏なんて切り刻まれてしまうだろう、クロックスを履いていこうとでも思ったのだろう。
私は普段クロックスで泳いだことがなかったため、クロックスの泳ぎづらさを微塵も理解していなかった。
流された二本のオールのうちより遠くに流されたものから拾おうべく、そちらへ向かう。ボート漕ぎで十分に乳酸を蓄えた腕で。
普段シュノーケルとロングフィンをつけて泳いでいる私にとっては、まずそれらなしで泳ぐことの大変さにひどく驚いた。
流れに逆らっていないはずの行き道でさえ、これほど消耗するのか。帰りは、、、とか考えているときに、本当に死を感じた。テトラで滑ったときなんかよりよほど死ぬ気がした。
何とか遠くのオール一本目を手にしたとき、おそらく30数メートル先だったと思う。
とりあえず持って泳ぐのがしんどそうだなと思ったので、水球×やり投げのように一度投げてみた。
が、投げてみて投げるよりもおそらく持って泳いだほうがコスパいいと感じて投げるのはそれっきりにした。
今投げたところまで、とりあえず泳ぎ始めるがやはり、潮の流れに逆らって泳ぐと、さらに進まない。力を入れずにゆっくり泳げば、逆に遠ざかってしまう(死)。
なんというか、腕の疲労とか気にしている場合じゃない、全力を振り絞って前に進もうとし続けないと、死ぬ。と感じた。
とりあえず全力で泳ぎ、近くのオール(さっき投げたやつ)を手にする。
次はそれを左手に抱え右手一つで、平泳ぎ?のようにして少しづつ二本目のオールへ向かう。泳ぎ辛いが踏ん張るしかない。
二本目のオールも回収し、あとは体力の限り全力で水を掻く。
正直、泳いでる最中に、海や川で死ぬ人はこんな様子からどっかであきらめて死ぬんだろうな、と思った。
どこであきらめるかなんだろうなと、どこまであきらめないないかなんだろうなと。
私はさすがにまだあきらめきれない、だって、、、。
パソコン新しいの買ったばっかだし、、、。12万もしたし、、。
ほんとに最後はパソコンのこととか考えながら
生還。
この写真は少し時間がたってからのものですが。
俺が泳いでる様子がどこから見てもおぼれているようにしか見えなかったらしく、彼女はパニックで何もしていなかったらしい。
落ち着いて動画とってても驚くけど(笑)
とりあえず生きててよかった。こんなに強くそう思ったのは本当に久しぶり。
正直海があったかい時期だったとか、潮の流れがギリギリせり勝てる早さだったとかそこらへんに恵まれてた。
こんなことがあり、僕はもう憔悴しきっていた。波もどんどん高くなるし、怖いから帰ろうかなっていう気持ち。
ですがせっかく死にかけてまで来たんだから、20分くらい釣りしよう
釣り
もう私的には、一匹連れたら即帰っていいレベル。
はよつれろ~て思いながら仕掛けを準備していたら、一投目の彼女の竿がしなる!!!!
そこそこ立派なキジハタ!!!
おいしいサイズ!!!!
帰れる!!!!
てことでこの魚一匹のお命を頂戴し、即帰還しました。
ちなみに帰るとき(沖磯からゴムボートに移るとき)も当然危険がいっぱいでした☻
ほんと生きててよかった( ゚Д゚)
お料理
帰って測ると28cmでした。
死にかけた後の魚の肝は、体にしみますねえ☻
非常に美味でした☻
まとめ
沖磯は渡船で渡してもらうべし。
船の上からの釣りのほうが安全と感じたため、ゴムじゃないボートを購入して試してみようと思います。
お疲れさまでした。
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